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2015/06/11

山手線から中吊り広告が消える!デジタルサイネージがもたらす”電車広告革命”がスゴい

サイネージあれこれ
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2015年秋より山手線に投入される、次世代型車両「E235系」が3月に公開されました。これまで見慣れた山手線車両と一線を画すそのスタイルは、”鉄ちゃん”以外も巻き込み、大きな話題となっています。

現行車両から13年ぶりのモデルチェンジとあって、外観、内観ともに、近未来的かつスタイリッシュなデザインを採用していますが、この「E235系」には従来のような中吊り広告がなく、公告機能の多くがデジタルサイネージ(以下DS)に統一されている点も特徴です。

電車の中吊り広告とは、明治時代から続くトラディショナルな広告手法の1つ。天井からぶら下がる、あの見慣れた中吊り広告も、DSの台頭によって、いよいよ終焉の時を迎えるのではないかとの声もあがっています。

— スマホvs中吊り広告。乗客の視線は奪い合いだ!

最近、印象に残った中吊り広告はありますか?

そう問われてスラスラと答えられない人の方が、いまや多数派ではないでしょうか。なぜなら、多くの人はもはや電車での移動中、中吊り広告ではなく、スマホなどの情報端末とにらめっこをしているからです。

そうです。新型車両から、従来型の中吊り広告が姿を消したのは、スマホの普及と無関係ではありません。

ゲームにニュース、SNSなど無数の情報とエンターテイメントが詰め込まれたスマホ。一方、紙の中吊り広告はどうでしょう。印刷物である以上、掲載されている情報は言うまでもなく、”更新”されません。もちろんユーザーが任意に読みたい情報を選択することもできません。

大量の情報を提供する配信力、ユーザーが取得したい情報を提供する任意性、という2要素で、中吊り広告はスマホに太刀打ちできません。結果、”移動中”という乗客のスキマ時間は、スマホによって制圧されたのです。

— デジタルサイネージ導入は中吊り復権への一手

「E235系」が紙の中吊りをほぼ廃止し、DSへの転換を果たしたのは、スマホに奪われた広告媒体としての機能を取り戻すうえで、ほぼ必然と言っていいでしょう。

DSならば、静止画広告はもちろん、動画広告など多様な形態の広告配信ができ、より多くの広告、付加価値を高めた情報が配信可能です。乗客に提供できる情報量はDSによって飛躍的に向上するのです。

また、スマホのような任意性こそありませんが、例えば通勤時間帯はサラリーマン向けの広告を配信する、といった一定レベルでのターゲッティングも可能になります。さらに、一つの広告面(液晶パネル)を複数のクライアントで共有可能なので、広告掲載料を低下させる効果も期待できます。

DSは中吊り広告を殺したのでしょうか。否。DSは中吊り広告に、より多面的な機能を与える、つまり中吊り広告を進化させ、スマホに奪われた乗客の視線を取り戻すための革新的な装置なのです。

— デジタルサイネージは地球と広告クライアントに優しい!?

DS中吊り広告は必要経費の面でもメリットが豊富です。まず、紙が必要ありません。ゆえに印刷工程も不要で、かつ掲載後に破棄されるゴミも削減でき、その分環境負荷も低減されます。

そして、吊るし〜回収という、中吊り広告特有の人の手による工程が削減できる点も見逃せません。なにしろDSであれば、広告は人手で掲出するのではなく、機器の操作ひとつで”配信”可能です。

この紙、そして掲出にまつわる経費削減は、そのまま広告コスト低下にもつながり、広告出稿主の負担低減にも効果が期待できるのです。

— デジタルサイネージは「お客さま、社会とコミュニケーションする車両」に貢献できるか

街で台頭著しいDSは、ついに電車という空間にも本格的に導入されました。それは、従来の紙の中吊り広告とは異なる、新たな広告表現を可能にします。JR東日本は、E235系の車両コンセプトに「お客さま、社会とコミュニケーションする車両」を掲げていますが、DSも「新たな広告表現で、乗客の移動時間を楽しませる」という意味において、電車と乗客のコミュニケーションを促す手段として活用されていくでしょう。

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