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2018/03/22

「そこが空いているか、1秒でわかる世界を」空席を可視化する、VACANとは

インタビュー
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飲食店に行ったら席が空いていなかった。トイレにいったら行列だった。

このような経験、誰もが一度…いや幾度となく経験していることでしょう。
その度、「嗚呼、これがわかっていれば違うところへ行ったり、他のことができたのになぁ。最初からわかっていれば…」と思うこともしばしば。

そんな問題に、IoTと人工知能(AI)を活用し、世界を変えようとしている会社が株式会社バカンです。

そこが空いているか、1秒でわかる優しい世界」を作るバカンは、いかにして空席を可視化しているのでしょうか。代表取締役・河野 剛進氏にお話を聞きました。

IoTと人工知能(AI)を活用し、空席を可視化する理由

社名でもある「バカン」の由来は「Vacant」。そこが「空いている」という意味からきています。
IoTと人工知能(AI)を活用し、利用者が現地に行かなくても、”Vacant”(空席)かどうかを1秒で把握できる空席検索サービス『VACAN』(バカン) を開発・運営しています。

河野氏:「具体的には、店内にセンサーやカメラを設置することで、リアルタイムの混雑状況を自動で取得し、その情報をデジタルサイネージやモバイルなどを通じてユーザーに届けるサービスです。現在は、主に、レストランやカフェなどが入っている商業施設や百貨店、飲食ビルに対してサービス提供をしています」

空席情報をユーザーに届ける」。その事業を始めた理由は河野氏のある体験がきっかけとなりました。

河野氏:「きっかけは、子供が生まれたことです。子供を連れて商業施設に行ったとき、すごく楽しかったのですが、ランチの時間にお店を探すとどこも行列で、どこが空いているかがわからず、その間に子供が泣いてしまい、結局帰宅するということがありました」

せっかくの楽しい思い出が嫌な体験に。そこで考えたのが空席を可視化することでした。

河野氏:「さらに、会社でのトイレの無駄な待ち時間も、思考も途切れ、ストレスも溜まって生産性が落ち、深夜残業も増える。こういう問題を解決して、少しでも家族との時間を大事にしたい、という思いから、行く前にその場所の空席状況がわかるサービスを作りたいと考えるようになりました」

当初はスマホアプリを前提に考えていたそうですが、「誰でも簡単に、空いているか瞬時にわかる」というサービスを届けたいという想いがあった河野氏。そこでデジタルサイネージも活用することにしたと言います。

河野氏:「ベビーカーをおしているとスマホの使用が難しいことや、お年寄りの方々や訪日観光客にとっては、アプリをダウンロードして使うということは難しい。その点、デジタルサイネージであれば、ダウンロードや検索の手間も必要ないですし、『ここに行きたい!』という強い目的意識がなくても、歩いていたら情報が勝手に目に飛び込んでくるんです」

VACAN for digital-signageの強みとは?

では、実際VACAN for digital-signageの強みとはなんなのでしょうか?

河野氏:「ユーザーにとっては、例えば、ビルの1階の入り口の前でデジタルサイネージを確認することができ、店まで行かなくてもわざわざ高層階や地下の店舗に空席があるかどうかがわかるようになります」

現在、駅構内や商業施設に数多くの場所に設置されたデジタルサイネージ。そこに、近くのお店の空席情報が表示されるーー。これはユーザーからすると予想以上に便利なサービスです。加えて、ユーザーだけではなく、店舗側にもメリットがあるのがVACAN for digital-signageの特徴でもあります。

河野氏:「店舗側は予約サービスとは異なり、センサーや人間の目の役割をするAIがカメラの状態から混雑状況をリアルタイムに監視するため、日中のオペレーションが一切必要ないという特徴があります。そのため、ランチのように忙しい時間帯で、予約の取消などのオペレーションが難しい場面においても、また、そもそも座席管理をしておらず予約ができないようなカフェやフードコートのような業種にもサービスを適用することができます」

さらに、バカンの最大の特徴として、他社には真似できない「Vacant-driven Display Optimization(VDO)」と呼んでいる特許技術を用いて、リアルタイムの混雑状況に合わせてデジタルサイネージの表示を最適化し、ユーザーの利便性を高め、集客力を最大化させることができるのです。

2018年より正式にサービス開始!商業施設への導入も進む

2018年1月25日より正式に「VACAN」がサービス開始。現在では、横浜駅にある商業施設や百貨店での本格導入が2018年2月1日よりスタートしています。

河野氏:「特に商業施設においては、今後50店舗を超える大規模な導入が見込まれる施設もあります。また、2018年2月19日より、空港において、大手通信キャリアと連携し、フードコートや休憩所、ファストフードにおいてサービスを適用し、あわせてロボットによる店舗への誘導も含めた共同実証実験がスタートしています」

これから更に広がって行くだろう「VACAN」。今後の展望はどのようなことなのでしょうか。

河野氏:「今後は、まずは日本全国でサービス展開できるように体制を厚くしていきながら、アジアを中心とするグローバル展開に向けてサービスを広げていき、『ランチ難民』『カフェ難民』という言葉をこの世からなくしていきます。そして、世界中のありとあらゆる場所で空席状況が可視化されることで、『人は多いが、混雑はない』という、笑顔あふれる都市空間作りに貢献していきたいですね」

“今、ここ”の情報を出せるデジタルサイネージに、“今”の空席情報。
これこそ、デジタルサイネージが本来持っている強みを活かした画期的なサービスなのではないでしょうか。

VACAN URL:https://www.vacancorp.com/
プロダクト URL:https://www.vacanapp.com/

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