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2017/06/30

元楽天社員が考案した美容室業界を変える仕組み、『Salon Screen』とは?

インタビュー
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デジタルサイネージが徐々に色んなところに広がっているとはいえ、サイポでは、日々ネタ探しに必死です。Twitterなどで暇つぶしネタ探しをしているとデジタルサイネージメディアを発見しました。

これは、サイポとしては取材しないわけには・・・!! と思い、調べていくと、やっているのはネクスウェイだというじゃないですか。

「なんでネタ探しに苦労していた時に誰も企画案に入れてくれなかったんですか!?」という怒りぶつけてみたところ、「君たち、あんまり社内にいな・・・」という危険な香りがする返しがきたので、そそくさと逃げ、発起人である河崎氏を捕まえ、話を聞いてみました。

Salon Screenって何ですか?

さて、ここからは、少し真面目にこのメディアについて河崎氏に聞いていきたいと思います。

  • Salon Screenって何ですか?

(河崎氏)「『Salon Screen』は、ネクスウェイがタブレット(iPad mini)を美容室のセット面に設置し、1ロール約30分の動画番組を放映するサービスです。大手動画メディアとアライアンスを組むことで、『ヘアアレンジ/ファッション/メイク/グルメ/レシピ』などのターゲットにマッチした最新の動画を放映しています。」

  • 以前からこのモデルはありましたが、何か違いはあるんですか?

「確かに美容室のセット面での動画放映で先行しているサービスもあります。しかし、『Salon Screen』の特長は、青山・表参道/銀座/代官山など人気エリアの高級美容室(カット料金6,000円以上)に特化することで、美容などに対して非常に敏感で、積極的に投資する層に確実にアプローチすることができることが大きな違いです。」

  • なるほど、高級美容室だから僕たち調査隊の目に入らなかったわけですね(言い訳)。今はどれくらい展開されているんですか?

「現在37店舗に400台展開していて、月間約3万人にリーチすることが可能です。今後もどんどんと展開していきます。」

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美容室の価値を正しく伝えたい

  • そもそもこの企画を思いついたきっかけって何ですか?

「実は、前職は楽天にいて、6年半は広告事業に、その後3年半を楽天ビューティ事業に携わっていました。企画は3年前くらい前に思いついたものです。

美容室で提供できる価値を正しく伝えられていないのが大きな課題だなとずっと思っていました。」

  • 価値が伝えられていないというとどういうことでしょうか?

「美容室のメニューに専門用語を使っているところ多かったりします。実際にあったのが「カット+モエモエシャンプー」。私はてっきりメイドさんがシャンプーしてくれるのかと思いました。でもモエモエシャンプーって実は商品名なんですよ。たとえ良い商品だとしても、一般消費者がそれを認知・理解していなければ全く意味がないです。名前だけ出されても一般消費者は良くわからない。この他にもメニュー名だけだと分かりづらいものはたくさんあります。」

  • 確かにそれは勘違いしそうですね。

「その商品について理解を得る場や機会がなかなか無いんです。美容室の店内であれば説明する時間はたくさんあるはずです。美容室の平均滞在時間は2時間と言われています。

お店でお客さんを観察していると、席に座ってから雑誌を読むかスマホをいじっています。お客さんは美容室に雑誌を読むためやスマホをいじるためには来ていません。『キレイになるため』に来ています。『キレイになるため』という心理状態での待ち時間に、お店で提供できるメニューや美容に関する広告動画を流せたら効果的なメディアになるのでは?と思っていました。

そんな中、私が担当していた美容室から『お店で販売している商品の動画をタブレットで流したところ、それがお客さんとの会話のきっかけになり、売り込みもしないのに、商品の売上が数十万円も上がった』という話を聞いて、『これは広告メディアとして事業化するべきだ!』と思いました。」

  • お店から広告が流れることについて嫌がられることはないんですか?

「もちろん内容によっては嫌がられることはあると思います。なので、お店の雰囲気を壊すようなものや、お店と競合するものは流さないようにしています。

広告ばっかりの動画流したらどうなるか、実際にテストをやってみましたが、お客さんにも美容師さん(スタッフ)にも喜んで頂けました。」

流す内容をちゃんと考慮していれば、広告イコール『嫌がられるもの』にはならないと思います。

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  • お店もお客さんも嬉しいというのは、可能性を感じますね。

「そうなんです。このテスト結果が出て自分でも信じられないくらい良い結果で、驚きました。逆にもうちょっとネガティブな回答が多かった方が、リアルな感じがして良かったと思っています。」

  • 会話はお店のことが中心なんですか?

「もちろんお店のサービスの事が多いようですが、それ以外もあります。

広告でフルーツブーケという商品を放映していたのですが、美容師さんから突然、『これ、どうやって購入するんですか?お客さんが買いたがっているんですけど。』という電話があって、慌てて購入方法を広告主さんに聞いたりすることがありました。」

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ターゲットを絞ることでまずは成功させることが大事

  • 何で人気エリアの高級美容室で展開しているんですか?

「これは単純に広告として分かりやすいからです。どうしてもこのモデルは、先行投資がかかってしまうモデルです。将来的には拡大したいと思っていますが、まずは小さくても成功させることが大事だと思っています。

広告メディアである以上、広告主様や広告代理店様にとって分かりやすいメディア設計にする必要があります。

動画の訴求ターゲットが『表参道や銀座のカット料金6,000円以上の美容室に通っている人』って聞いたら、美容室のことを全然知らない人でも、美容に投資をしている人なんだろうなって想像しやすいですよね。

なので、メディアとして分かりやすくするために、人気エリアの高級美容室に絞って展開をしています。

ちなみにSalon Screenは美容室に詳しい人が見ると、間違いなく「すごい!」と言ってもらえるような有名美容室ばかりに展開しています。

  • ズバリ!全国展開を狙っているんですか!?

「狙っています。既に全国の美容室さんからも問合せを頂いています

ただ、高級路線は変えないつもりです。丁寧にフォロー出来る体制が整ってから拡大していきたいと思っています。

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美容室の未来を一緒に作りたい

  • 将来的にはどんな姿を目指しているんですか?

「美容業界と広告業界の2つの業界に対して目指していることがあります。

まず、美容業界。

美容室でのタブレット導入が広がり、お店で提供できる価値を動画で訴求することが当たり前になっている姿を目指しています。

単にタブレットが導入されているだけではなく、お店の売上も向上していることを目指す。これを忘れないようにしていきたいです。

広告メディアなので、美容室側にも広告売上の一部が入ることになりますが、美容室にはこういう副収入的な売上を目的にはしてほしくありません。本来の美容業での売上を向上させていく事が業界を盛り上げることに繋がっていくと思っています

次に広告業界。

デジタルサイネージ広告市場がこれから拡大していくだろうと期待は高まっています。ただ、一番の伸びしろと言われているインストアメディアに関してはまだまだ黎明期で答えが見つかっていないと思っています。

ここにひとつの成功パターンとして、美容室で事例をたくさん作っていきたいです。

視認率が高く、滞在時間も長い。そしてターゲティングされているロケーション。ここにデバイスとユーザーが1対1であるという特性にテクノロジーが加われば…(ニヤリ)」

  • テクノロジーが加わると、どうなるんですか?

「ここでは、ちょっと。また半年後、また取材しに来て下さい・・・(ニヤリ)」

高級美容室×デジタルサイネージという組み合わせで、新たな市場を切り拓いていこうとする『Salon Screen』。不適な笑みを浮かべる河崎氏。

是非、興味のある方は実際にお話を聞いてみてください。

 

サロンスクリーンURL:http://www.nexway.co.jp/salon-screen/

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