1. HOME
  2. インタビュー
  3. 今後はウェブベースドサイネージが主流に!?ニューフォリアに聞く、これからのデジタルサイネージとは
2016/12/15

今後はウェブベースドサイネージが主流に!?ニューフォリアに聞く、これからのデジタルサイネージとは

インタビュー
  • facebook
  • B!
  • 0
twitter
LINE
497 views
dsc_2478

デジタルサイネージ業界は本メディアでもお伝えしたとおり、今後非常に伸びていく予想がされています。

それは、デジタルサイネージが必要とされているシーンが増えてきているからでしょう。

では、今後市場が伸びてく中でなにがキーポイントになるのでしょうか。今回も、前回に引き続きニューフォリアのデジタルサイネージ事業部部長・宿院氏にお話を聞いてきました。

ポイントはwebを主体としたデジタルサイネージづくり

− 早速ですが、今後のデジタルサイネージにおいてニューフォリアさんが考える「キー」になっていく技術などはありますか?

宿院氏:「一番は『HTML5を使ったウェブベースドサイネージ』です。今までのデジタルサイネージは、各社ごとにシステムとそれに合わせたセットトップボックス(以下、STB)を使ってやっていました。要は各社ごとに違っていたんですね。それをウェブベースにすることによって、デバイスを選ばずに幅広くできるようにしようというのがウェブベースドサイネージの狙いです。実は、弊社も今年5月にソニーマーケティング株式会社さんの『ブラビア』上で動くサイネージシステムを開発し、NTTアイティさんの『ひかりサイネージ』と連携させてウェブベースドサイネージの商用提供を開始しました」

※詳細はプレスリリースをご覧ください(http://www.newphoria.co.jp/shared/pdf/160418_wbs_hikarisignage.pdf)

− ウェブベースドサイネージを活用することで幅広くデジタルサイネージを普及していこうということですか?

宿院氏:「そうですね。このサイネージの例で言うとSTBも必要なく、電源をつけたときからWi-Fiにつながっています。なので、コンテンツもクラウドからとってくることができるんです。値段も従来のデジタルサイネージハードウェアを導入する初期コストと比べると『すごく安い』んです。更に、ひかりサイネージのクラウドサービスを使うのでランニングコストも安い」

− ちょっとしたサイネージを導入したいけど、高くてできない…という店舗さんにはぴったりのプロダクトですね。

宿院氏:「まさにそうなんです。このように、ウェブベースで作ることによって価格自体も下がり、導入もラクになる。そうなることでデジタルサイネージがもっと身近になるんです。なので、総務省もこのようなウェブベースドサイネージを推進しています

コンテンツもウェブで作るようになっている

shutterstock_375299887

− 今していただいた話はどちらかと言うと、表示プレイヤー自体の話かなとも思うのですが、コンテンツについてはどうですか?

宿院氏:「コンテンツに関しても、数年前まで一般的だったのは画像や映像で出すか、フラッシュを元にインタラクティブなコンテンツを作るということでした。この場合は映像だったら映像屋さん、特殊なフラッシュだったらそれが作れる会社に出さなければいけなかったんです。でも、今コンテンツづくりのほとんどがウェブベースであるHTML5に変わってきているんです

− コンテンツを作る人達の裾野が広がるということですね。

宿院氏:「はい。こうなることによって、『web制作会社』がよりデジタルサイネージ業界に入って来れるようになるんです。なので、DSC(デジタルサイネージコンソーシアム)でも新規のコンテンツ制作者の人達に向けて人材育成みたいなことも行っています」

− ウェブベースにすることで、制作という分野で裾野を広げることに加え、ユーザー側(デジタルサイネージを使う側)にもメリットはありますか?

宿院氏:「先程、総務省もウェブベースドサイネージを推進していると言いましたが、これには理由があります。同省が出している2020年に向けた社会全体のICT化アクションプランというものがあり、国全体でデジタルサイネージを社会インフラ化しようという動きがあるんですね。その中でデジタルサイネージが担う大きな役割については多言語と、災害対策なんです。そのため、緊急時の災害情報を日本語だけではなく、一斉に多言語で出すことが求められてきます。この時に、今までのシステム・コンテンツの作り方だと各社違うので一斉配信ができないんです」

− それを各社共通の「ウェブベースド」にすることで、一斉配信が可能になるということですね。

「そうです。もともとウェブってブロードキャストがベースの技術なので合うんです。これがユーザーにとってもメリットになってきます。更に言うと、デジタルサイネージは一面で範囲が限られているため、日本語や英語は出しておけても、いくつもの言語を出しておくことは難しい。なので、表示言語の以外の人は、デジタルサイネージからその人の言語でスマホに通知がくるように出来ます。このときにも、ウェブベースだとスマホと連携がしやすいというメリットもあります」

参考資料:http://www.soumu.go.jp/main_content/000388796.pdf

− ということは、今後さらに、サイネージ業界はweb業界と密接な関係になってくるということですね。

宿院氏:「業界が活性化していくためには、ユースケースが必要です。要は、デジタルサイネージの面が増えていかなければいけない。だからこそ、それらを作ることのできるプレイヤーを増やし、育成していくことも大事なんです

デジタルサイネージの啓蒙を。主催するデジタルサイネージアワード

13212

− 動向の話とは少しずれてしまいますが、ニューフォリアさんは、DSC(デジタルサイネージコンソーシアム)にも参加されていて、年に一回のイベントである「デジタルサイネージジャパン」にも参加されていますよね。

宿院氏:「そうですね。ニューフォリアという自社の枠組みではなく、サイネージ業界全体のためにデジタルサイネージジャパン内で行われる、デジタルサイネージアワードもプロダクション部会の幹事会社として主催しています。その背景には、デジタルサイネージのことをきちんと理解してもらおうという『啓蒙』の側面があるんです。というのも、導入したいと思ってもそもそもデジタルサイネージのことをよく知らない方が多いんです」

− 先程言っていた、「プレイヤーの育成」と「導入をする行政や企業の啓蒙」を兼ねて開催しているということですね。

宿院氏:「はい。やっぱりサイネージ単体のコンテンツってアンテナ張っていても見逃してしまうこともありますし、有名になっていないけれど、面白いサイネージって沢山あります。それをきちんと伝えていくために、デジタルサイネージアワードがあるんです。今年でアワードは8回目ですが、年々応募数も増えています。そのような形で、今後もデジタルサイネージをきちんと啓蒙していければいいなと思っています。そうすることが、少しでもサイネージ業界の発展につながればいいなと思いますね」

多くの技術を活かして、発展していくデジタルサイネージ

dsc_2464

ニューフォリアさんの語る今後のデジタルサイネージ業界の動向予測はいかがでしたでしょうか。

説明いただいたとおり、ウェブベースドサイネージが業界のトレンドになっていきそうです。ウェブという技術を使うことで、今までデジタルサイネージに接しなかった業界・人材が入ってくる。そして、更なる発展をしていくことでしょう。

それに加え、IOTやセンサーなど多くの技術がデジタルサイネージと融合することによって、サイネージ自体の新しい価値が生まれていきます。

一方で、どんどんと技術が発展・変化していく中でフォローをしていくことが難しくなってしまうこともあります。それをデジタルサイネージコンソーシアム全体で啓蒙していく。
このようなサイクルが出来上がっていくことで、デジタルサイネージコンソーシアムが標榜する「日本を世界一のサイネージ大国に」という言葉が現実のものになるのではないでしょうか。

会員登録する
SIPOではデジタルサイネージ業界の最新動向を配信中。
会員登録して、いち早くニュースを受け取りましょう!

「いいね!」で
最新情報をお届け

dsc_2478