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2017/02/23

【VRも!マッピングも!】映像クリエイティブ集団、(株)ピクスに「体験者の感情をデザインする」コンテンツを聞いてきた

日々進化を遂げるテクノロジー。そして、それに伴う映像表現
街中でもユニークなデジタルサイネージや、体験型の映像コンテンツを目にする機会が増えてきました。

しかし、そういったコンテンツを制作している会社を私たちはまだまだ知りません。
設置しているメーカーや、大手の代理店の名前はすぐに分かっても、実際は誰が制作しているのでしょうか。

そこで今回は、エンターテイメントを軸に最先端のインタラクティブ映像コンテンツを制作する、株式会社ピクスその事例と今後の展望をお聞きしました。

体験者の感情をデザインする映像クリエイティブ集団、株式会社ピクスって?

ピクスアイキャッチ

今年で設立16年目を迎える株式会社ピクス
同社は、

「独創性と革新性」を常に心がけ、
新しい感受性を持った映像を通し、
人の心に「楽しい驚き」を提供します

を理念に、元々はサカナクションやperfumeなど、クリエイティブなミュージックビデオを中心とした映像制作を行っていました。しかし、テクノロジーの発展とともに、ハード面の進化が進み、映像の表現方法はどんどん広がっています。
「独創性と革新性」を大事にする同社は、こういった最先端の技術を取り入れながら、“魅せる”映像だけでなく、“体験できる”映像にも着目し始めました。

メディアや表現方法が多岐に渡る中、クライアントが抱える課題に対して、担当者や広告代理店のプランナーなどと一緒に企画立案を行い、それに合わせて最適な映像表現やそれにともなう技術やハードの選定を行います。そして、最終的にどのようなアウトプットにしたら人の心にささるものになるかをふまえて、ニーズに対して最大限の効果を生む、そんなクリエイティブを追求しています。

それでは、エンターテイメントとして動画を作り続ける同社ならではの、人の感情を動かすコンテンツの数々をご覧ください。

日本発!180度体感型プロジェクションマッピング常設展示!みなとみらい、ドックヤードガーデン

主催:三菱地所株式会社、三菱ビルマネジメント株式会社
Planning+Production:株式会社ドリル
映像制作+テクニカルディレクション:株式会社ピクス

2013年にリリースしたという、横浜みなとみらいにある、国重要文化財に指定されているドックヤードガーデンでのプロジェクションマッピング

造船所の跡地という形状を生かし、180度3Dの動画を投影することでその世界観に入り込むことができる、体験型のプロジェクションマッピングを実現しました。
毎日5回、無料で上映を行い、オープンから1ヶ月半で1万人の動員を記録。
みなとみらい地区の活性化や周辺の商業施設への集客効果に繋がり、その後も常設展示として何度も楽しんでもらえるよう定期的にコンテンツを入れ替えて上映を行っています。

映像で新しい価値をつくることに成功し、プロジェクションマッピングの価値を更に高めた事例だと言えるでしょう。

地域おこしに一役!福島プロジェクションマッピング

主 催: fukushimaさくらプロジェクト
制作企画:株式会社NHKエンタープライズ
映像制作:株式会社ピクス

2012年よりスタートした福島県を活性化させるイベント「福島プロジェクションマッピング はるか」。3年連続で会津若松・鶴ヶ城にて行いましたが、今年は新しく建設される白河文化交流館「コミネス」の建築中の巨大な壁が舞台となりました。
地域活性化に加え、観光客への誘致にも繋がるイベントとなりました

体感型企業ミュージアムをトータルプロデュース

クライアント:国際石油開発帝石株式会社
企画・制作:株式会社ピクス
空間デザイン:中原崇志、谷尾剛史

日本最大の石油・天然ガス開発企業である国際石油開発帝石株式会社(INPEX)は、新潟県上越市・INPEX直江津LNG基地内に企業ミュージアム「INPEX MUSEUM」を開設。ピクスは、企画、施設設計・施工、空間デザイン、コンテンツ制作までトータルにプロデュースを行いました。
円筒形の展示施設には円環スクリーンを設置し、3Dプロジェクションマッピングと精巧なジオラマを組み合わせた没入感あふれる体感型のコンテンツを上映。「天然ガス」について楽しく知ってもらえる場所となっています。

体験をデザインする」をキーワードに、映像コンテンツのみならず空間において総合的なアプローチを行っている事例です。

言葉の壁を乗り越える!国際展示会でのインタラクティブVRコンテンツ

クライアント:国際石油開発帝石株式会社
企画・制作・テクニカルディレクション:株式会社ピクス

さらにピクスは新しい映像表現の一環として、VRにも力を入れています。

2016年4月11日〜15日の5日間、オーストラリアのパースで開催されたLNG(液化天然ガス)業界最大の国際会議併催展示会である「LNG18」。
日本最大の石油・天然ガス開発企業である国際石油開発帝石株式会社INPEX)のブースに、同社の集客プロモーションとしてVRコンテンツを設置しました。

従来のVR技術による仮想空間にセンサーをプラスし、インタラクティブなVR体験ができるこちらのコンテンツ。
VR版リズム・ダンスゲーム『INPEX Energy Rhythm』」という名前で、実際に自分の体を使ってリズムゲームができる仕組みとなっています。

ユーザーが体を動かすことで従来のVRの課題とされていた3D酔いが軽減され、直感的に体験ができることで国際展示会というグローバルな場でも、言葉の壁を越え、多国籍なユーザーに楽しんでもらうことができたのだとか。
コンテンツに日本文化も取り入れることにより、多くの国の方々に日本の良さを、そしてINPEXの存在を知ってもらうことができたそうです。

ハードのプロ×ソフトのプロのスペシャルタッグ!高速プロジェクションマッピングシステムのデモコンテンツ

クライアント:パナソニック株式会社(Panasonic)
企画・制作・テクニカルディレクション:株式会社ピクス

最後にご紹介するのは、Panasonicが発表した高速プロジェクションマッピングシステムデモコンテンツ
基本的にプロジェクターは、1秒間に決められた枚数の画像を高速で再生することで、観覧者に動画を見せています。Panasonicの高速プロジェクションマッピングシステムは、この1秒間に再生する画像の枚数(フレーム数)圧倒的に増やすことで、従来の物よりもナチュラルでスムーズな動きの動画を再生することを実現しました。

しかし、この凄さをフレーム数で伝えても、ピンとこない方も多いでしょう。2016年1月6日~9日にラスベガスで行われた世界最大の家電見本市「CES2016」にこのシステムを出展する際、その魅力を直感的に伝えるためピクスが制作したのがこちらのデモコンテンツです。

フレーム数の改善とは別に、マーカーレス人や対象物に高速で追従するプロジェクタ技術も生かし、ダンサーによるアドリブのダンスに高速で追従するデジタル演出を新たなカタチのパフォーマンスとしてブースで行いました。

先端テクノロジーのプロであるPanasonicの技術部の方々と、人を楽しませるコンテンツ制作のプロであるピクスのコラボレーションで実現したこちらのデモコンテンツ。訪れた多くの方が絶賛し、さらに直感的に新しい高速プロジェクションマッピングシステムの凄さを知ることができたそうです。

未来のエンターテインメントを提案し、創造し、提供する

エンターテイメントとして、”ユーザーを楽しませる“、”ユーザーの心を動かす“動画制作を行ってきたピクス。
常設のインタラクティブなコンテンツを作る際も、ある程度時間を区切り「その時間の中で体験者の感情がどう動くか」を考えているのだと言います。
そんな同社が最先端の技術を取り入れて作る、”体験型のコンテンツ”は今後の動画業界、デジタルサイネージ業界に大きな影響をもたらすでしょう。

また、Panasonicのデモコンテンツにもあるように、ハードのプロとも共同でプロジェクトを始めています。少し前までの不可能を柔軟な発想・演出で可能にしてしまう、映像クリエイティブ集団から今後も目が離せません。

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