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2017/02/02

【太陽の塔に自分の写真が映る!?】プロジェクションマッピング最多実績を持つ老舗、株式会社タケナカにその事例や強みを聞いてみた

インタビュー
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タケナカアイキャッチ

“プロジェクションマッピング”という言葉が国内で多くの人に認知されるようになり、数年が経ちました。
今や日本全国の様々なイベント、PRに用いられているプロジェクションマッピングですが、その実績が国内最多だと言われている会社をご存知でしょうか。

その名も株式会社タケナカイベントJAPAN2016では、空間に投影しているように見える特殊なスクリーン、”Wonder Screen(ワンダースクリーン)“や、プロジェクターのいらないLEDを用いた新しいマッピング、”LEDマッピング“などを出展していた同社ですが、他にも先端テクノロジーを駆使した数多くの機材、コンテンツを開発しています。
そこで今回は株式会社タケナカに、その事例や強み、今後の映像表現についてお伺いしました。

フィルムの時代から高い技術を持っていた!タケナカがプロジェクションマッピング最多実績を持つまで

画像:社内のデザイナーチームがデザインしたという、イメージキャラクターモニタン

画像:社内のデザイナーチームがデザインしたという、イメージキャラクターモニタン

1926年に大阪で創業されたという同社は、今年で90周年を迎える老舗。
プロジェクターを始めとする様々な映像機器のレンタル・販売や、プロジェクションマッピングなどの映像技術を駆使したイベントの企画・制作を行っています。

元々はまだテレビが無かったころ、天王寺で35mmの映画の映写機を自分たちで設計し、開発していたという同社。当時は35mmの映写を行うには資格が必要だったため、製品を製作・販売するだけでなく当日は現場で映写技師としても活躍していたのだとか。

しかし時代の変化に伴いフィルムがプロジェクターに代わり、LEDやモニターも出現したことで、扱う商材も年々変わっていったそうです。
また、14年ほど前からはハードウェアだけでなくソフトウェアの部分も制作を始め、コンテンツ制作の部署もできました。

しかし、市場ではハードウェアのイメージが強い同社。プロジェクターやハードウェアの会社にコンテンツ制作を頼む会社は中々現れなかったそう。
そんな中、ハードウェアの部門では、”海外から入って来る製品を日本で一番最初に取り入れる“ことをモットーに積極的に海外の展示会などにも出向き、同社ならではのブレンディング技術や、4:3以外の様々な画角に対応したハードウェアを国内に取り入れました。

すると、新しい形の映像表現に敏感なクライアントから多数問い合わせがくるものの、新しいハードウェアに対応したコンテンツを制作できる会社は中々現れませんでした。そこで、注目を集めるようになったのが同社のコンテンツ部署です。

国内では珍しい新たな映像表現を、ソフトとハード、双方の部分から提供できるということで、コンテンツ制作でも需要が高まるようになりました。さらに、元々は機材の設計から行っていた同社は、機材についてもお手の物。
コンテンツ制作後、現場での機材の設置やトラブルも全て対応することができます。

そして新しい映像表現を追い続ける同社が、2008年に国内に持ち込んだのがプロジェクションマッピングの核となるジオメトリ補正器です。

※ジオメトリ補正とは、日本語でいうと幾何学補正で、凹凸のある面に対して、映像をうつ場合に、ずれたものをデジタル的に処理して合わせていくものです。

その後、2009年からは本格的にプロジェクションマッピングを始め、大型案件では国内で最多の実績を持つようになりました。

ハード×ソフト。双方を巧みに操ったその実績とは?

それでは、具体的に同社がソフト・ハード共に担当したという事例の一部をご紹介します。

夏休み中の子供達に買物+αの体験を。和歌山イオンモールでの『さわってあそぶ!わくわく宇宙館』

2014年7月〜8月にイオンモール和歌山店内で行われたという『さわってあそぶ!わくわく宇宙館』。ファミリー層が多いショッピングモールの特性を生かして、子供たちが自分の写真を取り入れた宇宙船をディスプレイ上で好きな色に塗り、飛ばすことができるというもの。
夏休みということもあり、多くの子供たちやその家族が買物がてらテクノロジー技術を楽しむことができました。

ただ投影するだけでは終わらない!姫路城の3Dプロジェクションマッピング『HAKUA』

こちらは、2015年の5月に兵庫県の姫路城で行われた3Dプロジェクションマッピング。同年3月まで約5年半に渡って行われた大天守の修理作業が完了したことを記念して、イベントの一環として行われたのだとか。

大天守はもちろん、小天守と城壁まで投影されたその範囲は、圧巻の90m。また、ただ歴史的な絵巻を投影するだけでなく、姫路市内の小学生が描いた100枚の絵をパラパラ漫画のようにつなげたシーンを取り入れることで、地域のコミュニティとも密接に関係したコンテンツとなっています。

さらに、スマートフォンを利用してリアルタイムで投影を見ながら「音の大実験」と題した3つの副音声(オリジナルサウンド、英語解説、制作裏話)を聴くことができるという工夫も。見る人によって、様々な楽しみ方をすることができます。

文化財×先端映像表現。多くのメディアが取り上げた、神奈川県庁でのプロジェクションマッピング

昨年8月には国指定登録有形文化財となっている神奈川県庁本庁舎(幅約80m高さ約23m)へのプロジェクションマッピングも。
国内で2番目に古い県庁として知られる文化財に最新技術を駆使した映像表現を施すことで当日多くの来場者が訪れたのはもちろん、イベント後もテレビやウェブなど多くのメディアで取り上げられました。

太陽の塔に自分の写真が!?リアルタイムで写真を投影できる、イルミナイト万博

その他にも、5年ほど前から大阪万博の太陽の塔で行われているプロジェクションマッピングの担当もしています。
上の画像は2014年の12月に行われたイルミナイト万博Xmas2014、「妖精エルソルの時空旅行」。

さらに3年ほど前からは、太陽の塔の裏側も被写体とし、ただ見るだけでなく体験することができるインタラクティブなプロジェクションマッピングも行っているのだとか。
2014年は音声を利用して、参加者が記念撮影をしてから専用のマイクに声を発すると、リアルタイムで自分の写真が投影されるというシステムを作りました。

こういった工夫のおかげで、イベントの来場者数も年々上昇しているそうです。

従来の技術×従来の技術が新しい表現を生む!プロジェクションマッピングの次に来るものは?

画像:今回インタビューにご協力いただいた、専務取締役/プロデューサーの長崎英樹さん

画像:今回インタビューにご協力いただいた、専務取締役/プロデューサーの長崎英樹さん

日本各地で多数のプロジェクションマッピングを行っている同社ですが、常に新しいこと、常に面白いものを取り入れるのがモットー。
専務取締役兼プロデューサーの長崎英樹氏は、「プロジェクションマッピングという言葉の役目は終えています。」と言います。

とはいえ、凸凹の被写体に映像を投影する手法はプロジェクションマッピングしかないため、その存在自体は残り続けるとのこと。
では、プロジェクションマッピングの次は何がくるのでしょうか。長崎氏に伺ってみると、

時代に伴い映像表現はどんどん進化していきますが、大抵今までのものに他の技術を組み合わせ、新しい物が生まれることが多いです。
プロジェクションマッピングで言えば、今まではプロジェクションマッピングを見るだけで満足する方が多かったですが、これからはプロジクェションマッピング×他の技術を組み合わせた、体験できるコンテンツが求められていくのではないでしょうか。

という答えが返ってきました。
会社としての歴史が長く、フィルムの時代から映像技術を培ってきた同社には様々な技術が蓄積されています。従来の技術×従来の技術新しい映像表現が生まれることを考えると、老舗だからこそできる新たな映像表現がこれからも多数生み出されていくことでしょう。

また、日本の映像技術を担ってきた同社には、”作るからには良いモノを、作るからにはお客様が欲しいと思うモノを“という職人気質のプライドを持っている社員の方が多いのだとか。
今後もそんな妥協をしない精神で、日本の映像業界・広告業界に新たな技術や新たな組み合わせ、そして新たなコンテンツを取り入れていってくれるに違いありません。

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