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2016/01/05

今話題になっている「透過ディスプレイ」ってなに?小型ディスプレイ専門社のteidecに聞いてみた。

インタビュー
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デジタルサイネージには欠かせない「ディスプレイ」。
今は4Kなどの超高解像度のものなど、ディスプレイ技術も進化を続けています。

街で見かける大型のディスプレイの進化や、TVくらいの大きさのディスプレイの進化は、私たちの生活に近いものなので、ニュースでも知ることが多いかもしれません。

しかし、お店で使われているような「小さい」ディスプレイは現状、どのような進化をしているのでしょうか?

そこで、今回は小型ディスプレイ専門商社テイデックさんにお話を聞いてきました。

− テイデックさんの扱うディスプレイ

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まず、テイデックさんでは、コンシューマー向けから産業機器まで、
基本的に12インチまでの小型ディスプレイを専門に扱っているそうです。

モノクロからカラー、カスタムディスプレイまで幅広く対応、また少量からのオーダーも受けつけています。

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そして、1年前からテイデックさんで取り扱い始めたフィンランドのBENEQという会社が出している「透過ディスプレイ」が今、最新の商品だそう。
その技術は「無機EL」が使われているのです。

あまり聞き慣れない無機ELという種類のディスプレイ、まずはその説明をしていただきました。

− ディスプレイの種類は大きく分けると液晶、有機EL、無機ELの3種類

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まず、私達がよく目にする「液晶ディスプレイ」というのは、ガラスとガラスやプラスチック等などの間に、液晶材料というのが入っていて、それらに電気をかけることで液晶が動作します。
実際、「液晶ディスプレイ」は多くの方式があり、パネルメーカーによる技術の差もあるので表示性能などはまちまちです。実際には、iPhoneなどに使われているディスプレイの種類です。

また、「有機EL」というのは、簡単に言うと色鮮やかな表示、黒の表示性能、動画表示性能が良い反面、値段が高く、消費電力も低くはありません。
主にサムスンのギャラクシーというスマホに使われています。

− 透過ディスプレイで使われる無機EL

そして、無機ELの主な特徴は、過酷な環境でも安定した動作が可能という点です。

今回ご紹介いただいた透過型無機ELはその強度を保ちながら、高い透過率、続いて鮮やかな表示を実現しています。

また、普通ディスプレイは、衝撃を受けると見れなくなってしまいます。
例えば、液晶ディスプレイでは、液晶がジェル状のため衝撃を受けるとその部分だけ黒くなったりする「液晶漏れ」という状態になってしまいます。

しかし、BENEQの透過型ディスプレイは200g-forceまで対応可能。
※g-forceとは、「ガラスとガラスの間に、静かに圧力をかけて中身がどれくらいもつか」を示す、普段は戦闘機などで使われる数値です。

更に、幅広い温度にも対応が可能。その温度、なんと−60℃から100℃まで。
普通のディスプレイだと-10℃くらいまでで見えなくなってしまうので凄まじいスペックです。

またディスプレイの弱点でもある寿命ですが、これも実測値で20年以上となっています。

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また写真で見てもわかる通り、ガラスとほぼ同等の透過度80%以上となっています。

− 透過型ディスプレイはデジタルサイネージ使える?

上記のような、十分すぎるスペックを持ったディスプレイですが、現時点で、日本で使われているところはあまりないそうです。

なお、この透過型ディスプレイはA4サイズ大の大きさまでの製造が可能だそう。

仮に、このディスプレイをデジタルサイネージで使うならば、やはり店頭販促などの「インパクト」を与える施策が使いドコロだと感じました。

また、使用の方法は様々あり、表面にタッチパネル加工を施すことや、ラミネートを行い、そのままガラスに貼り付けることも可能。

そのような様々な施策を打つことにより、今あるものの中で差別化をすることが出来るので、今後は使い方を考えていけばデジタルサイネージへの応用は、十分すぎるほど出来るでしょう。

− 小型ディスプレイの”大きな”可能性

今回は、テイデックさんに小型ディスプレイの中でも”透過型ディスプレイ”を中心にお話を聞きました。

これから、インストアのデジタルサイネージの市場が増加していくにつれて、小型ディスプレイの需要が増えていくことは間違いありません。

姿は小さくても、大きな市場を形成していくであろう小型ディスプレイ。

これからもその進化から目が離せません。

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