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2017/04/04

観客によりよい体験を!スタジアムにデジタルサイネージを入れる効果は?

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スタジアム

1. スタジアムにデジタルサイネージを入れた時の効果と活用方法

スタジアム

最近、スタジアムのデジタルサイネージが熱い!という話を聞いた事はありますか?スタジアムとは、主に屋内外でのスポーツやコンサートなどのイベントを行なう建物の事を指しています。野球やサッカーなどの競技を行う場所を指し示す言葉として扱われることが多いです。

そのスタジアムにデジタルサイネージが多く導入されているのです。近年で最も有名な例とすれば、バスケットコートがLEDディスプレイになった例ではないでしょうか。

サイポとしては、これはしっかりと取材しないわけにはいきません。とはいえ、スタジアムのデジタルサイネージの実務関連は全くの素人。と、いうことで、スタジアムのデジタルサイネージに詳しいネットワンパートナーズさんに聞いてみました。

1-1. デジタルサイネージの効果とは?

スタジアムのデジタルサイネージを入れる効果はどんな所にあるのでしょうか?

スタジアム運営者一般のお客様に分けて考えてみましょう。

1-1-1. スタジアム運営者にとって

スタジアム運営者にとってデジタルサイネージ設置はコストがかかることです。しかしながら、そのコスト以上のメリットがあるからこそ、たくさんのスタジアムで設置がされているわけです。どんな事が効果として考えられるのでしょうか。

・収益アップ

スタジアム運営者として、収益の一つとなるのが、広告収入。今までは、看板が中心になっていたため、看板の張替など物理的なハードルがあり、柔軟に変更することが出来ませんでした。

これらをデジタルサイネージに変えることで、季節や試合ごとなどに広告を差し替える事が出来、広告媒体を増やせるようになります。デジタルだと簡単に切り替えられるようになります。

但し、広告という事はお客様に見て頂かないといけません。見てもらう為には、広告の見せ方もそうですし、試合の中での時間の流れを意識する必要があります。例えば、サッカーで点が入った時にゴール演出と広告を合わせて表示すると見てもらえるようになるなど、クリエイティブだけでなく、試合の展開に合わせて表示方法を柔軟に変更することが求められます。

スタジアムサイネージ

例)試合のライブ映像とビール広告を同時配信することも可能に

1-1-2. お客様にとって

では、観客であるお客様に対しては、どんな効果があるでしょうか。

やはり一番は体験価値の向上です。ゴールを決めた時などにリプレイ動画と共に音楽や音声などを流すことで臨場感がよりアップしていきます。

また、トイレなどの席を立った際や飲食物を購入しに行った際にも、コンコースなどで試合の状況を見られるようにしておくことで常に試合の状況を見ることが出来、お客様の体験価値の向上に繋がります。

また、これ以外にも観客参加型のイベントを提供することで、試合の切り替えタイミングなど、飽きさせることなく試合を見てもらう事ができます。

実際にお客さんが喜んでいる姿などは、TwitterやInstagramなどを活用することで見ることができます。

1-2.どこに設置するのが良いのか

では、実際にどこに設置するのが良いのでしょうか。

・スコアボード

一番間違いないところですね。試合の状況や残り時間などを一覧で見えるようにする必要があります。また点が入った際のリプレイなどを放映してあげることで、観客が見たいシーンを提供することができます。

・コンコース

試合は見たいものの、お腹がすいてしまった、トイレに行きたくなってしまった、ということは多々あるものです。そんな時でもコンコースで試合の状況を見ることが出来れば、大事なゴールシーンを見失う事はありません。顧客体験を途切れさせないことは非常に重要です。

1-3 導入時の注意点

では、実際にデジタルサイネージを導入する際には、どのような事に気を付ければ良いのでしょうか?

最初に抑えておくべきポイントは「目的(何の為に導入するのか)」です。一般的にデジタルサイネージの利用目的としては、大きく以下の4つに分類されます。

  1. 広告
  2. 販売促進
  3. 情報提供
  4. エンターテインメント

1-3-1. 導入の目的

実はスタジアムにおいては、4つの利用目的が全部該当するのです。以下、それぞれについて説明していきます。

①広告

広告配信を行い、広告主からの広告費を収入とする収益事業としてのデジタルサイネージ。

スタジアムにおいてはチームのスポンサー企業が広告主に該当し、スタジアム運営者であるクラブチームにとってはチケット・グッズに次ぐ、チームを支える重要な収入源になっています。

②販売促進

商業施設内で、施設の活性化や販売促進を目的として、セール商品や個々の店舗を紹介するデジタルサイネージ。

スタジアム内で配信する事により、例えばハーフタイムの期間限定でグッズや売店商品を割引価格で販売するといったコンテンツを配信する事によって、商品の販売促進を実現する事が出来ます。

③情報提供

地図や時刻表、公共施設に関するお知らせ等公共要素の強い情報表示するデジタルサイネージ。

スタジアムで試合前の開門の時には、会場全体のフロアマップを表示し、試合後の観客が帰る時には、スタジアムからの主要な公共交通機関のアクセス情報を表示させる事でファンサービス向上に繋げられます。

④エンターテインメント

アートや音楽などのエンターテインメントコンテンツを配信するデジタルサイネージ。

絵画展やライブ会場など、その目的の為に集合する場所でのコンテンツ配信がメインとなります。

スタジアムにおいては「試合観戦」が主な目的の為、例えば、サッカーや野球の試合で選手がゴールを決めたり、ホームランを打ったりした時に、リアルタイムに「ゴール」や「ホームラン」のコンテンツを配信する事でより試合を盛り上げる事が出来ますし、

ハーフタイム中に、選手にまつわるクイズや試合結果予測等のコンテンツを配信する事で観客を飽きさせることなく、最後まで試合を楽しませる事が出来ます。

1-3-2. 大型ビジョン/ディスプレイ設置時の注意点

ここでは実際にコンテンツ表示装置である大型ビジョンやディスプレイを設置する際の注意点について説明していきます。

・大型ビジョン

リーバイス・スタジアムで開催された、2015年シーズンの優勝決定戦「第50回スーパーボウル」の試合の様子((C)NFL JAPAN. All Rights Reserved.PHOTO BY AP Image)

リーバイス・スタジアムで開催された、2015年シーズンの優勝決定戦「第50回スーパーボウル」の試合の様子((C)NFL JAPAN. All Rights Reserved.PHOTO BY AP Image)

大型ビジョンは、試合のスコアやスターティングメンバー等、試合観戦において重要な情報を配信する役割を担っています。その為、設置する場所はどの観客席からも見える場所/見やすい角度を考慮する必要があります。

また、電源やネットワーク経由でコンテンツを配信する為の物理配線も重要なポイントになります。

これらのポイントについては、事前に現地調査にて確認した上で、実際の設置は、専門の工事業者へ依頼します。

・ディスプレイ

スタジアムのコンコース(屋内利用前提)に設置する場合は、壁に取り付けるタイプの物と天井から吊るすタイプの2種類ありますが、ここでは壁に取り付けるタイプについて説明します。

まず設置場所についてですが、熱がこもらないよう通風に配慮する必要があります。

次に取り付けに関しては大型ビジョンと同様、事前に現地調査にて取り付け可否と配線部分を確認し、専門の工事業者へ依頼しましょう。

1-3-3. 大型ビジョン/ディスプレイの表示仕様

ここまでデジタルサイネージの導入時の注意点として、「導入の目的」と「大型ビジョン/ディスプレイ設置時の注意点」を述べてきましたが、もう一つ注意点として「表示仕様」があります。これは、実際にコンテンツを大型ビジョンやディスプレイに表示した時に、元々のコンテンツが持つ、色彩の鮮明さや明るさの度合い、画面に対しての表示の仕方の品質が担保されるための映像指標です。

・解像度

画像を表現する格子の細かさ。画素(ピクセル)と呼ばれる色情報が沢山集まる事によって画像を生成しており、画素数が多いほどより精細な画像が表示出来ます。

解像度の指標は、縦×横の総画素数で表されます。単位は、dpi(ドットパーインチ)です。

解像度の例

解像度の例

ポイントとしては、大型ビジョン/ディスプレイの解像度に合った、コンテンツを作る必要があります。

大型ビジョン/ディスプレイの解像度とコンテンツの解像度の差が大きいと表示させた際に、映像が粗く見える等コンテンツそのものの品質で表示できなくなります。

・輝度

画面の明るさの度合い。数値が大きいほど明るくなります。

単位は、cd/m2 (カンデラ 毎 平方メートル)で表されます。

ポイントとしては、大型ビジョンの場合は、観客席のどの場所からも見えるような明るさと文字の大きさを考慮する必要があります。

デジタルサイネージコンソーシアムが出しているアテンドサイネージガイドラインでは、屋外快晴時の昼間は、1,500~2,500、屋内LED蛍光灯下では、300~700といわれています。

・アスペクト比

アスペクト比とは、画面比率の事です。映像(映画、テレビ、動画)などにおける縦横比のことをいいます。一般的には、ワイド(16:9)とスタンダード(4:3)の2つを基本と考えることが多いです。

16:9イメージ

16:9イメージ

4:3イメージ(12:9=4:3)

4:3イメージ(12:9=4:3)

ポイントは、大型ビジョン/ディスプレイ側のアスペクト比に合わせた形でコンテンツを作成しないと

表示させた時に、縦長になったり画面に対しコンテンツが切れて表示されてしまったりするため事前に確認しておくポイントとなります。

1-3-4. リアルタイム性

1-3-1. 導入の目的でも少し触れたように、試合の演出として「ゴール」や「ホームラン」のコンテンツを配信する事が出来ますが、それらはタイミングがずれてしまうと、演出としては台無しになってしまいます。

そうならない為には、「リアルタイム」に配信する事が必要条件となります。

下図のように、大型ビジョンやディスプレイへのコンテンツ配信はネットワークを経由して配信されます。

コンテンツの配信は、Service Block内のコンテンツ配信サーバからネットワークを経由して、Signage Blockにあるディスプレイへ配信されます。スタジアム内にある複数毎のディスプレイに対し、ほぼ遅延の無いように同時配信するには、ネットワークインフラの設計が重要になります。

要するに複雑な経路をしっかりと整理しないと、「リアルタイム」が実現できない、と覚えてもらえればOKです。

サイネージシステムの構成イメージ図

サイネージシステムの構成イメージ図

・マルチキャスト

マルチキャストとは、ネットワークで特定の複数のノードに対して、1つのデータを同時に送信する通信手法です。これにより一つのコンテンツを同時に複数のディスプレイへ配信できます。

(注)スイッチ・・ネットワーク間の接続を行うネットワークデバイス

マルチキャストイメージ図

マルチキャストイメージ図

2. 更にユーザーに観戦を楽しんでもらう為に

2-1. よくある課題と解決方法

みなさんはスタジアムに行った時に、こんな経験をした事がないでしょうか。

「Wi-Fiが繋がりにくい。」

「子連れで来た時に、子供が途中で飽きてしまう。」

観客が試合を見ながらインターネット上で感動を発信することが当たり前になってきています。そのため、Wi-Fi環境の整備も観客への大きな要因になってきます。

Wi-Fiが繋がりにくい課題は、同時に何千、何万人という人が接続しようとする為、 導入当初の想定よりもアクセスポイントの同時接続数の上限を超えてしまう事や電波干渉が起因します。解消するには、Wi-Fiを導入する際にはスタジアムの収容人数に対し、常時何人くらいの人が接続するのかを想定し、そこから必要なアクセスポイント数量および配置設計とスタジアム固有の環境に適した指向性の高いアンテナを用いる事で解決します。

また、長時間の試合観戦で飽きてしまったという小さなお子様向けには、デジタルサイネージを利用したり、Webサイトなどを用意したりして、ゲームや好きな選手にまつわるクイズといったコンテンツを提供する事で解決します。

3. まとめ

途中でかなり難しい箇所がありましたが、スタジアムにデジタルサイネージを導入することの効果や実現方法について、ご説明いただきました。Wi-Fi一つとっても、JリーグがスタジアムへのWi-Fi整備を推進しているように今やスタジアムへのWi-Fi導入は必須になってきています。

スタジアムへ「デジタルサイネージ」や「Wi-Fi」を導入する流れは、今後2020年の東京オリンピックに向け、更に加速する事でしょう。サイポとしてはこれからもスタジアムのデジタルサイネージを取材していきたいと思います。

4. スタジアムソリューションならネットワンパートナーズへ

熱心に喋って頂いたので、約5000文字の長記事となってしまいました。書きながら、非常に難易度が高い記事になってしまった・・・と心配していたら、取材をさせていただいたネットワンパートナーズの日達さんが無料で相談に乗っていただけるということになりました。

ネットワンパートナーズ担当者

初歩的な質問から、専門的な相談まで受け付けていただけるとのことです。

【よくある課題】

  • スタジアムを良くしろといわれているが、どうしたらいいかわからない
  • スタジアムソリューションの事例がもっと知りたい
  • 自分のスタジアムに最適なものがどんなものか分からない

ご相談は、こちら

ネットワンパートナーズさんのコーポレートサイトはこちら

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